医療関係者の方へ
骨軟部
治療方針の概要
疾患・病態・組織型等 | 線量分割(1日1回、週4回法) |
---|---|
頭蓋底腫瘍 | 60.8Gy(RBE)/16回4週 |
体幹部骨軟部腫瘍 | 57.6-70.4Gy (RBE)/16回/4週 |
頭頸部骨軟部腫瘍 | 70.4Gy (RBE)/16回/4週 |
備考 | |
当センターでは、骨・関節および軟部組織に発生する非上皮性悪性腫瘍、いわゆる肉腫を対象に重粒子線治療を施行しています。
手術による根治的な治療が困難である骨軟部肉腫が保険適応です。手術適応に関しては骨軟部肉腫専門の整形外科医も参加するキャンサーボードで症例ごとに検討しています。消化管は放射線に対する耐用線量が低いため、消化管に近接した症例では治療困難な場合もありますが、腫瘍と消化管の間に外科的に吸収性スペーサーを留置することによって重粒子線治療が可能となる場合もあります。標準的な適格条件を満たさない場合でも、重粒子線治療による医学的利益があると考えられる場合には治療を行っています。患者さんの受診希望や重粒子線治療の適応判断に関する相談についてはセカンドオピニオンも含め適宜対応いたしますので、お気軽にご相談・ご紹介ください。
当センターを受診していただくに際して
骨軟部原発の悪性腫瘍に対する重粒子線治療を目的として当センターを受診していただく場合には以下の点にご留意いただけると受診以後の診療が円滑に進められます。ご紹介に際して必要なもの
- 主治医からの診療情報提供書(主治医の判定した臨床病期等のデータ、治療法の選択肢などの記載を含む)
- 骨軟部原発の悪性腫瘍の診断に施行されたCT、MRI、PETなど診断画像のCD-R(DICOMフォーマット)。化学療法を行っている場合は化学療法前の画像も持参ください。
- 骨軟部原発の悪性腫瘍の診断が確定した際の病理診断報告書、および病理プレパラート
※受診の際には、原則として患者さんご本人に来ていただく必要がありますが、入院中の場合などでご本人が受診できない場合にはご相談ください。なお、受診は予約制となっております。