医療関係者の方へ

婦人科領域腫瘍

治療方針の概要

疾患・病態・組織型等 線量分割(1日1回、週4回法)
局所進行子宮頸部腺癌 74.4Gy (RBE)/20回/5週
局所進行子宮頸部扁平上皮癌 72.0Gy (RBE)/20回/5週
婦人科領域悪性黒色腫 57.6-64.0Gy (RBE)/16回/4週
備考
少数個病変であること
原発巣が制御されていること

当センターでは子宮頸癌、婦人科領域悪性黒色腫に対する重粒子線治療を行っています。2022年4月より子宮頸部腺癌は保険適用となっていましたが、2024年6月からは子宮頸部扁平上皮癌、婦人科領域悪性黒色腫にも適用拡大となりました。

子宮頸部腺癌の適応条件は手術による根治的な治療法が困難である局所進行性腫瘍(II-IVA期)で、傍大動脈転移を認めないこと、腸管への明らかな浸潤を認めないこと、遠隔転移を有しないことです。
子宮頸部扁平上皮癌では上記に加え、最大腫瘍径(子宮傍組織浸潤を含む)が6cm以上であることが必要になります。
いずれも、原則としてweekly cisplatin併用での治療となります。

婦人科領域悪性黒色腫の適応条件は限局性であること、腸管への明らかな浸潤を認めないこと、遠隔転移を有しないこと(骨盤内リンパ節、鼠径リンパ節は遠隔転移に含めない)です。

ご紹介に際して必要なもの

  • 診療情報提供書
  • 血液検査の結果
  • 画像検査のデータ(CT, MRI, PET-CTの画像と読影レポート)
  • 膀胱や直腸に浸潤が疑われる場合は膀胱鏡や下部消化管内視鏡の結果
  • 病理組織診断報告書
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