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治療方針の概要

2018年より頭頸部悪性腫瘍の一部が重粒子線治療は保険適用となっています。
非扁平上皮癌については、粘表皮がん、腺様嚢胞がん、嗅神経芽細胞腫、悪性黒色腫、唾液腺導管癌、上皮筋上皮癌など、その発生部位に関係なく保険適用となります。一方、扁平上皮癌に対する保険適用は、副鼻腔や聴器、耳下腺など口腔・咽喉頭以外から発生したものに限られます。また、頭頸部原発の骨肉腫や脊索腫などの骨軟部腫瘍も適応となります。リンパ節転移を有する症例の場合は、転移リンパ節の局在・範囲や原発との位置関係などにより適応判断が異なってきます。遠隔転移がある症例に関しては、残念ながら原則として適応外となります。
なお、悪性リンパ腫などの血液腫瘍に対しては適応となっておりません。