医療関係者の方へ
下部消化管
治療方針の概要
疾患・病態・組織型等 | 線量分割(1日1回、週4回法) |
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大腸癌術後再発 直腸癌術後骨盤内再発 |
70.4-73.6Gy(RBE)/16回/4週 |
備考 | |
当センターでは、大腸癌術後骨盤内再発を対象に重粒子線治療を施行しています。手術による根治的な治療が困難である大腸癌術後骨盤内再発が保険適応です。消化管は放射線に対する耐用線量が低いため、吻合部再発や消化管浸潤がある場合には対象外となります。ただし消化管に近接した症例では、腫瘍と消化管の間に外科的に吸収性スペーサーを留置することによって重粒子線治療が可能となる場合もあります。
標準的な適格条件を満たさない場合でも、重粒子線治療による医学的利益があると考えられる場合には治療をおこなっています。
患者さんの受診希望や重粒子線治療の適応判断に関する相談についてはセカンドオピニオンも含めて適宜対応いたしますので、お気軽にご相談・ご紹介ください。
大腸癌術後骨盤内再発に対する重粒子線治療を目的として当センターを受診していただく場合には以下の資料をご持参いただけると受診以後の診療が円滑に進められます。
ご紹介に際して必要なもの
- 主治医からの診療情報提供書(主治医の判定した臨床病期等のデータ、治療法の選択肢などの記載を含む)
- 再発と診断されたCT、MRI、PETなど診断画像のCD-R(DICOMフォーマット)。化学療法を行っている場合は化学療法前の画像も持参ください。
- 初回手術の手術記録、病理レポート、治療経過がわかる画像、腫瘍マーカーの推移等