受診を希望される患者さんへ
受診を希望される患者さんへ
ここでは、九州国際重粒子線がん治療センター(以下、当センターと表記します)を受診する方法や治療について患者さんに向けた説明をしていきます。
ここに書かれている内容だけではわからない、もっと詳しく知りたいと思われた場合は、以下までお問い合わせください。
受診をしたいと思ったら
まずは、現在の主治医に相談をしてください。
- 当センターを受診したいことを先生に伝え、紹介状(診療情報提供書)を書いてもらいましょう。
-
病状を知るための資料を準備してください。
CT、MRI、PET等の画像(CD、フィルム)、採血や病理などの検査結果を検査した病院で準備してもらいます。返却が必要か不要か、確認をして持ってきてください。
<注意> 予約、紹介状(診療情報提供書)のない方は受診ができませんので、ご注意ください。
・セカンドオピニオンご希望の方は「セカンドオピニオンについて」をご覧ください。 -
予約日に受診をします。
初診時は画像の読み込みなどに時間がかかるため、受診までお待たせすることがあります。時間には余裕をもってお越しください。
<注意> 新患の方の診察日は原則として月、水、金の午前です。
受診の対象となる方は以下の方です。
受診の条件
- がん(悪性腫瘍)の確定診断がついていること
- 1箇所にがんが留まっていること
- 担当医師からの紹介状(診療情報提供書)があること
- 画像等の資料を持ち込めること
- がんであると本人が告知を受けていること
受診の際に持ってきていただくものがあります。
持参資料
- 保険証
- 紹介状
- 前医で撮影したCT、MRI、PET等の画像(CD、フィルムなど)
- 病理検査の結果(標本は必ずしも必要ありません)
- お薬手帳
セカンドオピニオンについて
セカンドオピニオンとは「ご自身の診断内容や治療法などについて、自分の担当医以外の医師の意見を聞き、治療法選択などの参考にすること」です。セカンドオピニオン外来では検査や治療はおこなえませんのでご了解ください。
セカンドオピニオン目的の場合にも紹介状(診療情報提供書)、その他の資料(CTやMRIなどの画像、採血や病理結果などのデータ)が必要となります。まずは担当医にご相談された上で紹介状(診療情報提供書)などを準備してご予約ください。
また、セカンドオピニオンは健康保険が適応されませんので自由診療(自費)となります。
費用 | 30分 11,000円、60分 16,500円(60分以上は、30分ごとに5,500円) |
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電話予約受付時間 | 月曜~金曜(除 祝祭日) 9時~17時 |
TEL | 0942-50-8812(地域連携室) |
*新患の方の診察日は原則として月、水、金の午前です
患者さんへのお願い
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治療機器は精密機械です。
トラブルがあった場合は治療スケジュールが大幅に変更になったり、中止になったりすることが想定されます。センター内で長時間お待たせすることもありますがご了承ください。 - 当センターでは処方箋(医師からのお薬処方の指示書)は出すことができても、お薬を院内でお渡しすることはできません。院外処方箋をお出ししますので、お薬は近隣の調剤薬局で受け取っていただくことになりますのでご了承ください。
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当センターは、放射線治療症例全国登録事業に協力しております。
詳しくは
放射線治療症例全国登録事業(JROD)について
重粒子線治療を受けられる皆様へ
「J-CROS1502 局所進行膵癌に対するゲムシタビン併用重粒子線治療に関する有効性・安全性試験」に参加された皆様へ
治療費
2022年4月から「公的医療保険」の適用が広がり、さらに身近な治療となりました。
2016年4月から骨軟部がん(切除非適応の骨軟部腫瘍)、2018年4月から前立腺がんと頭頸部がん(口腔・咽喉頭の扁平上皮がんを除く)、2022年4月から肝細胞がん(長径4cm以上)、肝内胆管がん、膵がん、大腸がんの骨盤内再発、子宮頸部腺がんに続き、2024年6月から早期肺がん(Ⅰ期~ⅡA期)、子宮頸部扁平上皮がん(長径6㎝以上)、婦人科領域悪性黒色腫の3部位に公的医療保険が適用されました。
それ以外の治療については、先進医療として継続されます。
現在では民間保険会社から、先進医療の費用を保障する保険商品が多数販売されています。詳しくは、各保険会社へお問い合わせください。
詳しくは、各保険会社へお問い合わせください。
公的医療保険適用
疾患 | 自己負担 | |
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保険診療(重粒子線治療) 3割負担の場合 約72万円 |
保険診療(診察・検査・薬代など)の3割 |
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保険診療(重粒子線治療) 3割負担の場合 約48万円 |
- 公的医療保険適用の自己負担割合は年齢等によって異なります。
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自己負担分については、高額療養費制度が利用可能です。また、事前に「限度額適用認定証」を保険者に発行してもらえば自己負担限度額の支払いで済みます。
これにより、窓口での支払いは標準的な所得の家庭ではおよそ10万円程度になります。
先進医療
疾患 | 自己負担 | |
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先進医療(重粒子線治療) 約314万円 |
保険診療(診察・検査・薬代など)の3割 |
- 先進医療費をカバーする民間保険(「先進医療特約」など)が利用可能です。
治療費の助成
佐賀県では、がん先進医療受診環境づくり事業として、有効な治療法でありながら公的医療保険の適用がないがん先進医療の普及を図るため、佐賀県の方が、「がん先進医療」を受診する場合の治療費助成(10分の1、30万円限度)や、「がん先進医療」の治療費を金融機関から借りた場合の利子補給を行っています。
平成25年10月1日以降に、国内の医療機関で「がん先進医療」の治療を開始した佐賀県民(県内在住1年以上)が対象となります。
あわせて鳥栖市でも、佐賀県の助成とは別に、鳥栖市民(市内在住1年以上)を対象に、がん先進医療に係る治療費が助成(15分の1、20万円限度) されます。
がん先進医療受診環境づくりの概要
佐賀県 | 鳥栖市 | 福岡県 | |
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事業名 | 佐賀県がん先進医療受診環境づくり事業※ | 鳥栖市がん先進医療治療費助成事業※ | 福岡県重粒子線治療費利子補給事業 |
助成内容 |
・佐賀県民(1年以上在住)が「がん先進医療」を受ける場合に治療費を助成 ・佐賀県民(1年以上在住)が「がん先進医療」の治療費を金融機関から借り受けた場合の利子を補給 |
・鳥栖市民(1年以上在住)が「がん先進医療」を受ける場合に治療費を助成 | ・福岡県民(1年以上在住)が九州国際重粒子線がん治療センターで「重粒子線治療」を受けるために治療費(314万円を限度)を金融機関から借り受けた場合の利子を補給(所得制限あり) |
助成額等 |
・治療費助成額 治療費の10分の1以内(限度額30万円) ・利子補給額 治療費に係る金融機関からの借入利子(補給利率6%以内(保証料含む)、補給期間7年以内) |
・治療費助成額 治療費の15分の1以内 (限度額20万円、県助成に上乗せ) |
・利子補給額 治療費に係る金融機関からの借入利子(年利率6%以内(保証料率含む、対象期間7年以内) |
事業開始 | 平成25年10月1日 (治療開始日を基準) |
平成25年10月1日(治療開始日を基準、県助成に準じる) | 平成26年5月13日 |
リンク先 | 佐賀県がん先進医療受診環境づくり事業(外部リンク) | 鳥栖市がん先進医療治療費助成制度(外部リンク) | 福岡県重粒子線治療利子補給事業(外部リンク) |
※主ながん先進治療の種類:重粒子線治療、陽子線治療、樹状細胞・腫瘍抗原ペプチドを用いたワクチン療法など
各事業についてのお問い合わせ
- 佐賀県 健康福祉政策課 がん撲滅特別対策室 (電話:0952-25-7491)
- 鳥栖市 健康増進課 (電話:0942-85-3650)
- 福岡県 がん感染症疾病対策課 がん対策係 (電話:092-643-3317)
治療の流れ
これは一つの例です。実際の治療においては異なる場合もあります。
治療の適応と判断されてからの流れ
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1. インフォームドコンセント
治療適応とされたら、医師から、患者さんとそのご家族へ、治療のスケジュールや照射方法、治療に伴う副作用、見込める治療効果などを説明し、最終的な治療の意思決定を行います。
治療をすることを決められたら、同意書にサインをしていただきます。 -
2. 固定具作成
治療で使用する固定具という道具を作ります。
固定具は正確な治療のために、体を治療台に固定するものです。
体を上から覆うプラスチックのカバーと、体の下に敷く台(必要な方のみ)を患者さん一人ひとりに合わせて作ります。
仰向け、うつ伏せなどの体勢や固定する場所はがんの場所によって異なります。 -
3. CTシミュレーション
治療の計画を立てるのに必要なCTをとります。
固定具をつけた状態で撮影を行います。治療計画の作成や治療リハーサルなど
治療で使用する道具の作成や、医師、医学物理士などによる治療計画の作成を行います。場合によっては、治療開始前に固定具をつけた状態で治療の体勢になり辛くないか、不具合はないか等の確認をします。また、この時に治療時に使用するレントゲン写真の撮影を行います。
-
4. 治療開始〜終了
治療計画に沿って治療します。
治療はすべて外来通院で行います。 -
5. 紹介元医療機関へ
治療が終わった後は、紹介元の医療機関と当センターで一緒に経過を見ていきます。
- 1~4は、患者さんに当センターへ来てもらうところです。
- 治療準備開始から治療終了まで、約3~6週間かかります。(治療部位により異なります)
通院のための宿泊施設のご案内
当センターは入院施設がありませんので、通院治療となります。
遠方からお越しの患者さんで通院が困難であれば、周辺の宿泊施設等をご利用ください。
なお、サガハイマットでは近隣の宿泊施設と下記のとおり提携しています。
※2023年5月31日現在の情報です。予告なく提携内容に変更が生ずる場合もございますので、利用施設へのご確認をお願いいたします。
施設名 | サガハイマット利用者・家族特典 |
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グリーンリッチホテル鳥栖駅前 鳥栖市京町726 TEL: 0942-87-1010 |
通年(平日のみ)※室料のみ シングル1泊5,500円(通常7,650円) プレミアムルーム1泊7,560円(通常9,720円) ツイン(2名)1泊12,600円(通常16,200円) |
サンホテル鳥栖 鳥栖市京町781-1 TEL: 0942-87-3939 |
シングル朝食無料1泊4,990円(税込)<通常6,500円> ツイン朝食無料1泊8,490円(税込)<通常11,000円> 但し、宿泊日によっては1,000円UPの日もあるので、詳しくはホテルへお問い合わせください。 |
チサンイン鳥栖 鳥栖市弥生が丘6-84 TEL: 0942-82-3711 |
ご予約及びご宿泊は、2024年5月1日チェックアウト分までとなります。 (1名様利用)素泊まり4,200円・朝食付き4,700円 (2名様利用)素泊まり7,000円・朝食付き8,000円 料金はホテルへお問い合わせください。 |
とりごえ温泉 栖(すみか)の宿 鳥栖市河内町2352 TEL: 0942-82-5005 |
1泊2食付 宿泊者1名様につき500円割引。 (但し、1部屋2名様以上利用に限る。連泊不可。) 料金は 宿泊施設へお問い合わせください。 |
プラザホテル鳥栖 鳥栖市本鳥栖町615-7 TEL: 0942-84-5050 |
・素泊まり1泊シングル 4,800円(通常5,900円) ・素泊まり1泊ダブル 8,500円 ・素泊まり1泊ツイン 9,600円 朝食は1食600円 ※税・サービス込み 料金はホテルへお問い合わせください。 |
ホテルビアントス 鳥栖市酒井西町789-1 TEL: 0942-82-8888 |
電話予約時の料金より10%割引(宿泊曜日により料金変動いたします。) ※宿泊料金はホテル受付にお問い合わせください。 |
ホテルルートイン鳥栖駅前 鳥栖市京町724-1 TEL: 0942-87-1050 |
電話予約時の料金より10%割引(宿泊曜日により料金変動いたします。) ※宿泊料金はホテル受付にお問い合わせください。 |